コラム
閉経前後の数ヶ月~数年間に、ホルモン状態の変化に伴って生じる様々な症状を言います。代表的な症状としてはHot flush(のぼせ・紅潮)、発汗、冷え、肩こり、頭痛、イライラ、気分の落ち込み(抑うつ症状)、不眠などですがこれら以外にも多彩な自覚症状があります。
閉経という現象は女性のライフステージの中で必ず生じる現象であり、いわゆる「病気」ではありませんが、これに伴う更年期症状がQOL(生活の質)を低下させるものである場合対処をすべきです。また閉経後の骨粗鬆症や高脂血症予防、肌や髪を若々しく保つアンチエイジングの観点からもホルモン補充療法を始めとする治療は積極的に取り入れていくべきだと考えます。ただ副作用などへの注意も必要ですので、薬剤・投与法・剤形を勘案して一人ひとりに適した方法を選択する必要があります。